お肌に優しいチタンアクセサリー専門店 HIBINOI

チタンへの石留め加工技術

天然石はすべて地球の内部で何千年、何万年とかけて作られた天然鉱物です。まさに地球からの贈り物と言えます。天然石にはもちろん高価な宝石も含まれています。
英国王室の王冠に付いているたくさんの大小さまざまな宝石や、レッドカーペットを歩くハリウッド女優の豪華なネックレスのキラキラ輝く宝石たち、婚約指輪についているダイヤモンド。すべて地球が生んだ天然石です。
また一方で、人工石というものも存在しています。人工石は、はたして天然石の安価な代用品として作られたのでしょうか、それとも天然石とは違った価値があるのでしょうか。
いずれにしても、それらの石を留めるのが職人の技術です。特にチタンという素材に石留するには、ワンランク上の力と技が要求されるのです。

1.煌めく石の魅力

石の価値は基本的にその希少性に基づいていますが、ここでは投機的な価値ではなく、昔ながらの宝飾的価値について述べさせていただきます。
私たちが扱う天然石には、大きく分けて貴石と半貴石があります。定義自体は曖昧なのですが、ダイヤモンド、サファイア、ルビー、エメラルドと定番の宝石で希少性の高い高額で取引されるものが貴石になります。時と場合によりアレキサンドライト、オパール、ヒスイなどが加わることもあります。そしてそれら以外の石が半貴石と呼ばれます。

ホワイトダイヤモンドと
カラーダイヤモンド

貴石の中でも最も代表的な石といえばダイヤモンドでしょう。
ダイヤモンドの存在は古くから知られていましたが、あまりにも硬いため、加工法が見つからず、硬いだけでルビー、サファイア、エメラルドなどと比べると大した価値はない石でした。ところが14世紀にベルギーでルドウィック・ヴァン・ベルケムという研磨師が研磨技術を発明してから、一躍すべての天然物の中で最も硬く美しい宝石となりました。
ダイヤモンドの品質は、4Cと言ってカラット(重量)、カラー、カット、クラリティ(透明度)の4つの基準から厳しくクラス分けがされています。
とても硬いダイヤモンドですが、摂氏600℃くらいから燃焼が始まり、1,000℃を超えるころには二酸化炭素となって、なくなってしまいます。

HIBINOIでは、ホワイトのほかにブラウンやアイスブルー、ブラックのカラーダイヤを取り揃えています。

ブラウンダイヤモンドは、茶色みがかっていて肌馴染みが良く、TPOに関わらず使いやすいと近年その価値が見直され人気になりつつあります。
弊社のブラウンダイヤは、TTLB/SI1クラス/エクセレントカット H&C(ハートアンドキューピッド)のダイヤを使用しています。「TTLB(Top Top Light Brown)」ダイヤモンドは、ブラウンカラーのダイヤの中でも、最も評価が高く、ホワイトに限りなく近い、非常に淡いカラーのダイヤモンド。その中でも特に優れたエクセレント・アイデアルカット、肉眼での内包物の判別が難しい高い透明度のものを厳選しています。
カラー、カット、クラリティとも上質なブラウンダイヤの淡い輝きは、自分へのご褒美に、大切な人への贈り物におすすめです。

アイスブルーダイヤモンドは、淡いブルーと透き通った美しい輝きの石です。
一般的なブルーダイヤモンドは、イエローやブラウンなどの色のついた天然ダイヤにトリートメント加工(放射線処理)を施し、濃いブルーの色合いを作り出しています。(着色されていない天然のブルーダイヤも存在しますが、非常に希少性が高く高価なため、一般的に流通しているブルーダイヤは処理石が主流です。) それに対し、アイスブルーダイヤモンドはカラーレス(無色透明)の天然ダイヤにトリートメント加工を施すことで、元になったダイヤの透明度を活かしたクリアで美しい輝きと、淡い色合いを実現しています。

ホワイトダイヤと対極の色を持つブラックダイヤモンドは、クールで洗練された魅力を持ち、女性だけでなく、男性からも人気があります。吸い込まれるような漆黒が特徴ですが、もちろんホワイトと変わらずモース硬度10の最高硬度を誇り、ダイヤモンド特有の光沢とテリ感は、オニキスやオブシディアン、ヘマタイトなどの黒色の天然石たちとは一線を画す存在感があります。
そのシックな輝きは、まさに大人のアクセサリーにぴったりです。

ラボグロウンダイヤモンドと
キュービックジルコニア

HIBINOIでは天然石とは対極的な、人工石も取り扱っております。
人工石というと天然石に対して、模造品や代用品と言われたりすることも多く、あまり良いイメージを持たれないこともあります。しかし、近年では地球環境にやさしい、持続可能でエシカルな選択肢として注目を集めています。
多くの場合、天然石はアフリカや南米、オーストラリアやアジアなどの自然豊かなジャングルや山の中を切り開き、巨大な穴を地中深く掘り進めて、大量の土砂の中からほんの小さな石を拾い集めるといった非効率な方法で採掘されます。また、往々にしてそういった地域は武力紛争が起こりやすく、衝突の原因となることも。さらに、貧しい人々が安い労働力として過酷な環境で働かされているという現実もあります。こういった問題は見過ごすわけにはいかず、安易に天然石を求めるべきではないというムーブメントも世界中で起きています。

ラボグロウンダイヤモンドは、文字通り研究所や実験室で生成された、模造品や類似品ではない、本物のダイヤモンドです。天然ダイヤは、地球の奥深くで高い圧力と温度環境の中、何億年もかけて作られるのに対して、ラボグロウンダイヤは人工的に高圧高温の環境を作り出し、その中で短時間に作られます。
ラボグロウンダイヤの技術は1950年代からあったのですが、無色透明が作られるようになったのは、2010年代半ばと割と最近のことになります。特徴としては、天然ダイヤと比べると内包物や不純物が混ざらないため綺麗すぎること、とまさに理想的。価格も天然ダイヤと比較すると、かなりお求めやすくなっています。

キュービックジルコニアは、セラミックの材料として使われる二酸化ジルコニウムに酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化イットリウムなどを混ぜて結晶にしたものです。成分は全く違いますが、硬さや輝きは天然ダイヤモンドに迫るものを持っています。
その上、価格はダイヤモンドの100〜500分の1。見分ける方法のひとつですが、内包物がまったくないため、非常にきれいです。人工的に色を付けることが容易ですので、カラーバリエーションが豊富なのも魅力です。

その他、HIBINOIでは身に着けた人を守護し幸せを運んでくれるといわれる12ヶ月の誕生石をお留めしたアイテムも取り扱っております。
誕生石について詳しくはこちら

2.高硬度「チタン」への石留め

ジュエリーの本体、シルバーやゴールド、プラチナなど金属部分に石を留める場合、爪留め、彫り留め、玉留め、フクリン留め、ミル留め、伏せ込みなど、多種多様な石留方法があるのですが、チタンに留めるとなると、そう簡単には行きません。
チタンアクセサリーでは安価なものになると、爪で留めてあるようで、実は接着剤で留まっているようなケースもあります。本来、石留は人の手でひとつひとつ行わなければならず、硬いチタンを扱うには、とても力のいる、それでいて技術も必要な難しい作業です。しかも天然石の場合は、石の大きさや形は個体差がありそれに合わせて穴空けからしなければならないため、安価になるはずはありません。石が留まっている物に関して、あまりお手頃価格過ぎる場合は要注意です。

HIBINOIでは、「ポンチ留め」「フクリン留め」「爪留め」の3種類の方法を効果的に使って石留めをしています。

ポンチ留め

ポンチ留めは「ポンチ」という道具を用いた留め方で、HIBINOIの製品には比較的多く使われています。石のサイズに合わせて穴をあけて石を置き、ポンチで四方向からチタンを押して寄せていきます。硬質材であるチタンを押すには大きな力が要るのですが、テンションをバランスよく正確にかけないと、石が割れてしまうという地味ですが難しい作業です。
天然石はその種類により硬度が異なるため、例えば、ダイヤモンドは硬度10、タンザナイトやペリドットでは硬度6〜7というように、チタンを押す十分な力と硬度の異なる石とのバランスを見極め、テンションを調整する技量が求められます。

フクリン留め

フクリン留めは、漢字では「覆輪留め」と書きます。爪ではなく、あらかじめ石を囲うように用意した壁を文字通り石の縁をぐるっと一周覆うように倒して石を留める方法です。
石の周りをまんべんなく覆うため、石に負担がかからず、傷つきにくいのもよい点で、衣服などに引っ掛けてしまう心配の少ない留め方です。なめらかなフォルムで、すっきりと石を引き立たせるので、HIBINOIの製品では、ピアスやネックレスの一粒石によく使われます。

爪留め

爪留めは最もベーシックな留め方で、爪の形と石の見せ方によりたくさんの種類があります。4本爪や6本爪、3本爪が多く、石の存在感をアピールしやすいのが特徴です。また、石を取り外しやすいのでリフォームもしやすいです。HIBINOIでは、ピアスやネックレスには石座の周り4か所に丸線で爪を立てて石を留める「丸線爪」を、エタニティリングには「共有爪」を採用しています。HIBINOIのチタン製エタニティリングは、共有爪も含めて一体ものの削り出しです。削り出したばかりの石を留める前の姿には一目見る価値があります。

私たちHIBINOIが取り扱っているさまざまな石は、ひとつひとつが個性的で愛おしい石たちです。そして私たちはあえてチタンという素材に石留をするという難しい作業に向き合い金属アレルギーに悩まれている方でも安心してつけられるアクセサリー作りに取り組んでいます。ぜひ、あなたの好きな石が留まっているチタンアクセサリーを着けてみませんか?

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